読了「隣の家の少女」著者:ジャック・ケッチャム
最近読んだ小説について感想を書こうと思います。
ちょっと遠くまで電車で移動しなくてはならず、なんとなく立ち寄った駅の本屋で山積みされてて気になって購入したのがきっかけ。
「インディアナで起きた最も恐ろしい犯罪」と称された、シルヴィア・ライケンス殺害事件という実際にあった事件からインスピレーションを得たジャック・ケッチャムが書いた本。
映画にもなっているそうですが、絶対に見れないと、読んで思いました・・・。
途中で惨すぎて何度も読むのをやめようとしましたが、
それでも続きが気になっちゃってあっという間に読み終えてました。
さすがに耐えられないシーンは、ちょいちょいはしょって読んでましたが・・・笑
それだけ酷くて辛い話でした。
誰もHappyにならない。そんな話。
〜ざっくりストーリー(ネタバレあります)〜
ある小さな町に住む 主人公の少年の家の隣に住むルースの元に、両親を事故で亡くした姉妹が引っ越してくる。美しい姉に主人公は一目惚れ。
親戚ではあるものの、姉妹を迎え入れたルースは徐々におかしな行動に。
姉妹に対して体罰と言う名の虐待を与え始める。ルースだけでなく、自分の息子や近所の子達まで巻き込み始める。初めは姉妹2人に対してだったが、事故の傷が残り1日のほとんどをベットの上で過ごしていた妹よりも姉へのあたりが強くなる。
姉メグは、虐待のことを町の警察に相談するも大人は子供を信じてくれない。
君の親になってくれたんだからルースには感謝すべきだと突き返す。ただ念のためと警察が一度ルースの家を訪れることになると「メグを今後一切外に出さない」とルースの虐待はさらに激しいものになっていく・・・。
地下に閉じ込められ手足を拘束され、身体中に火傷をさせ、体に文字を刻まれたり、、、、。
最終的には死に至ります。
主人公のデヴィッドは、途中まではおかしいと思いながらも虐待を止めることはできずただの傍観者であった。メグがいけないんだとさえ思っていたこともある。
しかし最終的に、メグを助け出そうと勇気ある行動をするが失敗。メグと妹とともに地下に閉じ込められてしまう。。。
〜〜〜〜
もう本当にしんどかったー。吐くかと思ったシーンもあった。。
メグが美しくて、強いからきっとルースは止まらなかったんだと主人公も言っているけど。本当にこんな事件があったなんて人間は怖いなーと思った。
切ないけど美しい、って評価に書いてあって、読み終わった直後はちょっと辛すぎてそんなこと思えなかったけど、今これ書いててそうかもしれないなーっとなんとなく考える。。
人間は脆くて弱いくせに強くてすごい。
弱いルースと強いメグの対比が美しかったのかな。
オススメはしないけど(笑)
読んだ方が良い1冊だとは思いました。